英語の勉強をしようと志しても長続きしない。そんな方が多いのではないでしょうか。
「時間がない」「飽きてしまう」「どうしてもモチベーションが維持できない」
そんな負のループに陥るのにはどの様な原因があるのでしょう。その理由と、解決策を見ていきましょう。
目次
どうしてモチベーションが維持できないのか?
英語を学ぶ目標や理由が明確でない
解決策→英語を学ぶ理由・目標を紙に書く(大きな目標・小さな目標)
英語を学習をするときに大切なのは、自分の学ぶことに対する理由づけをすることです。
ここが明瞭でない限り、この先説明することを実践しても目標に到達することは難しいでしょう。
モチベーション維持のためのアドバイスとしては、大目標と小目標を挙げることをおすすめします。
大目標とは「何年かけて○○ができるようになる」と言った抽象的な夢目標です。
ですが、抽象的と言っても現実的に不可能なレベルではありません。
例えば、「TOEIC400点の人が860点を目指す」とか、「英語のディスカッションでネイティブと互角になれる」などです。
大目標は一生かけてできるようになりたいレベルの話でかまいません。
そしてその大目標に繋がるように、小目標を設定します。
小目標は「今日は教材の何ページをやる」と言う感じの、超現実的な達成目標です。
ここで欲張りすぎて背伸びした、自分のできないようなことから始めると挫折に繋がります。
勉強する習慣がなかった人は「教材の表紙を眺める」「教材の表紙を開く」などの絶対に達成できる目標をたてましょう。
そして、少しずつ小目標のレベルを上げていきます。
「教材を開く」のが目標だったのが、「1問だけ目を通してみる」「1ページ読んでみる」「1ページ目の1問目だけ解いてみる」「1ページ解いてみる」…といった具合に少しづつ少しづつ自分ができることを増やしていきましょう。
また、紙に書く(貼っておくと更に効果的)ことで無意識下に働きかけます。
英語を勉強する時間がない
解決策→英語の勉強時間を確保する
対策として当たり前と言えば当たり前ですが、英語を勉強する時間がないのならば他の時間を削ってでも英語学習の時間を確保します。
基本的に社会人・ビジネスパーソンは実際忙しいのが現実ですが、1日5分でも10分でもいいので勉強時間を確保する事で「時間がないから勉強できない」という言い訳を封印し、モチベーションを高めます。
英語の学習は、1時間も2時間も集中してやる必要はありません。
移動時間や隙間時間を活用するなりすれば、けっこう勉強出来ると思います。
そのほか、朝早起きして勉強するのもおすすめです。
朝は急な予定が入ることはないし、早起きして出勤時間もそれに合わせて早めれば、通勤ラッシュを回避して通勤時間も英語の勉強に充てられるかもしれません。
計画通りにいかない
解決策→計画は無理をせずこつこつと
TOEICなどの英語試験の受験予約をすると、「試験まであと○か月だから、今月は文法を勉強する!」など計画的な方がはかどります。
しかし、自分のレベルと勉強速度にあった計画を立てないと計画が押してモチベ―ションが下がる可能性が高いです。
また、自分でも大丈夫だと思っても「残業がかなり思ったより多かった」「急に外出する用ができた」「風邪をひいてしまった」など、自分でコントロールできない外圧があるものです。
計画通りに進まないとそれ自体がモチベーション低下の原因となってしまいます。
一週間のなかで勉強しないでよい時間を少し作るなど、余裕を取れる時間があると計画通りに行きやすいです。
張り切ってたくさんやるのもいいですが、勉強は少しずつコツコツとのほうが続きやすいのです。
気が散る
解決策→勉強をする環境を整える
学生時代、定期テストの勉強しようとして部屋の片づけで時間を浪費したなんて経験ないでしょうか。
勉強する環境に無いとモチベーションが維持できず、気が散ります。
自分の部屋で環境が整わない場合、図書館、カフェ、漫画・インターネットカフェ、公園に行くなど即座に勉強のスイッチが入る場所を見つけましょう。
もちろん自室が落ち着くと言う人は部屋や机周りを片付け英語に集中できる環境にしましょう。
教材が難しい
解決策→自分にあった教材を選ぶ
英語教材を選ぶ際自分のレベルにあったものを選びましょう。これは勉強の鉄則です。
例えば現在TOEIC400点の人が800点を目指す場合、まずはTOEIC600点を目指す用の教材から始めるなど、易しいものから始めます。
無理にハイレベルのものに手を出すと、難しいと感じてモチベーションが維持できなくなります。
また、人間には耳で聞いて覚えるタイプ・図解などで目で見て学習するタイプ・実際にやることで定着するタイプ・読み込むことで理解するタイプなど、得意とする学習傾向がいろいろあります。
自分がどうすれば学習がはかどるか知ることもモチベーション維持には欠かせません。
勉強の習慣がない
解決策→勉強習慣を作る
ジョギングの習慣のある人は一日しないととても気持ちが悪いそうです。歯磨きと一緒ですね。
ですが勉強する習慣がない人にとって、勉強を毎日続けていくことは難しいです。
勉強を開始するのに「よしやるぞ!」と一度モチベーションを上げなければならないからです。
歯磨きをするのに、「よしやるぞ!」と気合を入れる人はいませんよね?
それと同じで、勉強することを毎日の習慣にしてしまえば、やならいことに気持ち悪さを感じるほどになります。
新しい習慣を始めるのには先述した、小目標が関わってきます。
小さな目標を少しづつ達成し、その達成サイクルを毎日循環させることで習慣にできることを増やしていきます。
英語学習が面白くない
解決策→自分が楽しめる勉強方法を模索する
勉強が面白くなのは仕方ありません。
でもラッキーなことに、英語学習って机に座って問題集を解くだけが勉強じゃないんです。
読書・映画観賞・音楽鑑賞・海外スポーツ中継・ニュース・学習者向け専門サイトなどなど、英語で制作されたものを読んだり、観たり、調べたりすることでも十分に学習になります。
自分の興味のある分野を英語で検索すると、新しい発見もあり「今勉強している内容はここに繋がってるんだ!」とモチベーションが上がります。
例えば、読書が趣味なら簡易な英語原書の本(ラダーシリーズ、児童書や絵本、ハリーポッターシリーズ)を読むなどもモチベーション維持に効果的です。
読書用の英語本を選ぶときは、子供向け、十代向けなど自分の日本語のレベルより落としたものがおすすめです。無理せずに楽しく読み進めることが出来ます。
また洋画や海外ドラマを見ながらリスニング力を鍛えるのもおすすめですね。
https://eigogym-hikaku.net/725-2/
切迫感がない
解決策→英語を勉強しなければならない状況に自分を追い込む
基本的に日本で生活している分には英語が全くできなくてもほとんど困らないので、そもそも英語を学習する必要性がないという困った事情があります。
ですからモチベーションを上げるためには「英語をやらなければならない状況」に自分を追い込むのはいかがでしょうか。
例えば、英語試験の受験を予約する、海外部門への異動願を出す、英語の副業を始める、英語でのボランティアを始める、英語学校に通う、海外旅行の計画を立てる、英語を話せる友達をつくるなど英語の勉強をする理由づけを強める意味でも英語で何かをするのはモチベーションが上がりおすすめです。
https://eigogym-hikaku.net/sparta-english/
一人で英語の勉強するのに耐えられない
解決策→勉強友達・メンターを作る
学生時代、試験前に友人たちと一緒に勉強したことでモチベーションアップした経験はありませんか?
ところが社会人になったらそんな仲間もおらず、自分一人で勉強して孤独を感じる。
そんな理由でモチベーションが低下することもあります。
自分が英語の勉強をしているんだと言う意思を家族に出すだけでも効果はありますが、悩みなどの共有は勉強友達やメンターの方が解ってくれます。
挫折してしまいそうな時など奮い立たせ合いモチベーション向上し合える仲間を作りましょう。
例えば東京には英語を勉強するサークルのような団体があります。
「Vital English」なんかが有名だと思います。
サークルと言っても本気で英語を勉強したい人たちの集まりです。
モチベーションが高い仲間に囲まれていると、自然と自分のモチベーションも上がり、おすすめです。
学んでも英語を使う機会がない
解決策→実際に使ってみる・使ってみて「できたこと」だけを確認する
先ほども書きましたが、日本で暮らしていると英語が出来なくても困りません。
つまり、英語を身に付けてもそれを使う機会はあまりないのです。
だから「どうせ英語を勉強しても役に立たない」と感じてしまうときもあるかと思います。
ところが、よく探してみると英語を話せる機会って、日本でもたくさんあるのです。
たとえば英語カフェや英語学習者の集まるミートアップなどに参加して、外国人や日本人同士で英会話を楽しむという方法があります。
また、ほとんどの市町村には「国際交流協会」という非営利団代があり、地元の日本人とそこに暮らす外国人の交流イベントを開催しているので、そういったものに積極的に参加するという方法もあります。
さらにはオンライン英会話で講師の人と話しまくるという方法もあります。
日本で英語を話す機会を探す方法については、こちらの記事も参考にしてください。↓
https://eigogym-hikaku.net/post-812/
日本でせっかく英会話が出来る機会を見つけても、「おもったよりスピーキングできなかった」と後ろ向きになってしまうタイプの人もいるかもしれません。
そんなときは、別の技能で「できた」感を得ましょう。
英語の「書く」「聞く」「読む」どの技能でも構いません。
「英語で日記かけた。」「英語でニュース聞いてちょっとわかった」「ラダーシリーズで新しいレベルに挑戦できた」などです。
実力がアップしていることを実感できると、自然とモチベーションも上がります。
まとめ
モチベーションが下がる、維持できないという状況は誰にでも訪れると思います。
ですが、そこでできない理由探しを始めるよりも、できたこと、(これから)できることを探してみてはいかがでしょう。
また、自分のレベルを見直すことも大切です。
もしかしたら、今のレベルが『簡単すぎて』退屈に感じているだけなのかもしれませんよ。