ネイティブと会話をしていて、自分の言ったことが相手に通じなかったことはありませんか?
ワードチョイスだって間違っていないし、文法だって正しいはず。
その原因、実は発音やイントネーションの問題かもしれません!
ご存知の通り、英語には日本語にない音が沢山あります。
たとえば、舌を歯で挟む【th】の音なんかが有名ですよね。
このような音が正しく発音できてなくても、基本的にネイティブは外国人の下手くそな発音に慣れていますので、文脈から理解してくれることが多いです。(例 thinkとsinkなど)
これは私たち日本人が、外国人が話すたどたどしい日本語でも理解できることを想像してもらえればわかりやすいと思います。
でもそんなネイティブにも通じないとなると...。
私は英会話スクールに通っていた頃、lawyerの発音を何度も何度もやらされて、結局最後は「家で練習してきて」と匙を投げられたことがあります。
別のスクールではdoctorの発音が悪いと指摘され、こちらも何度も練習させられたけれど上手くいかず、泣きたくなったことを覚えています。
発音が上手くできずに、会話するのが怖くなってしまった、英会話が苦手になってしまった...。
今回はそんな、発音に問題があって通じなかったことがある人や、もっときれいな発音で英語が話せるようになりたい!という人のために、自分で発音の練習ができるおすすめ教材をご紹介します。
目次
フォニックス<発音>トレーニングBOOK (ジュミック今井/明日香出版社)
英語にはフォニックスという単語の綴りと音のルールが存在しています。
この教材ではまずアルファベット読みとフォニックス読みの違いから説明し、きれいな発音をするためにフォニックスの法則を身に着けることを推奨しています。
チャプターは8章から成っていますが、その中でさらに細かく分かれており、しかも練習する単語は簡単なものばかり。
初めてフォニックスをやってみる人にちょうどいい教材です。
ところどころに早口言葉が載っていて、英語圏ではどんな言葉が定番なのかを知ることができるのも興味深いです。
その単元のまとめとしてチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
“付録”には各フォニックスを使った短いフレーズ集がまとめられています。
音読練習用にすると良いですね。
完全版 超低速メソッド英語発音トレーニング (内海克泰/かんき出版)
DVD1枚とCD2枚が付属でついているお得版です。
こちらはフォニックスではなく、発音記号の練習素材になっています。
超低速と謳っているとおり、かなりゆっくりと発音しているのでDVDで口やのどの動きをじっくり観察できるし、ナチュラルスピードについていけなかった人もイミテーションがしやすいです。
それぞれ1つ(もしくは2つ)の発音につき1ページずつ解説されており、それに付随する単語とフレーズも同じページに載せています。
伝わるためのリズムと、似ている音の違いについても説明してありダイアログも使用しています。
もともとロングセラーだった著作の完全版なので、非常に分かりやすく受け入れやすい作りになっていると思います。
発音記号が苦手な方はこちらの教材に目を通してみてはいかがでしょうか。
英語の発音 こうすればラクに身につく! (遠藤尚雄・他/日本実業出版社)
こちらも発音記号での練習なのですが、“ハミングバード方式”というものを採用しているところが一線を画しています。
そのため前置きの「理論編」が長いので少々読むのが面倒なのですが…
口の形から入るハミングバード方式はアメリカで開発された日本人向けの英語発音トレーニング方法で、専門のスクールもあるくらい有効なメソッドです。
この本では図解説明がイラストだけではなく写真も使用されているので、より口の形が分かりやすくなっています。
番外編 英語の発音教室PLS
こちらは教材ではなく、発音に特化した英語教室のホームページなのですが、この中にある「発音独トレ」から「発音記号一覧」に行ってみてください。
各発音記号にマウスポインターを乗せると、その発音を使った代表的な単語が表示され、さらにクリックすると、その音を出すための口と舌の動きをイラストで説明しています。
音声もまた(ちょっと分かりにくいですが)“再生ボタン”を押すと出るようになっています。
ダウンロードもできるので他プレイヤーに取り込むことも可能です。
CDをセットしたり、練習したいページを探したり、という無駄が省けるのがネットのいいところですね。
気軽に練習したくなったときにすぐできるので、お気に入りに登録しておいて、最初から順番に練習したり、自分の苦手な音だけ重点的に絞ったりスキマ時間を利用したり、と自分のスケジュールに合わせることがラクにできます。
ただネット上のサイトというのは、いつ無くなるか分からない、というデメリットがあります。
ある日いきなりホームページが閉鎖されていた、なんてこともありますので、やはり書籍の教材も手元にあったほうがいいと思います。
まとめ
発音練習もまた「ローマは一日にして成らず」で、毎日コツコツと練習を続けるしか身に着ける方法はありません。
なかなか思うように発音できずイライラすることもあるでしょうし、地味な練習に飽きて嫌気が差すこともあるでしょう。
実際私も、英語学習のなかで発音練習が一番嫌いだったりします。
しかし物事をカッコよくこなす人は陰で地道な努力をしているものです。
スマートに英語を話している自分を想像しながら、この地味作業を乗り越えていきましょう。