海外で働きたい!
外国のクライアントと通訳なしでやり取りできたらな...。
もっと英語でビジネスができたら、世界が広がるかも!
と真剣に考えている社会人の方も少なくないでしょう。
本気でビジネス英会話を勉強するにはどうしたらいいのでしょうか?
私はこれまで企業の社員向け英語研修に関わってきた経験上、ビジネス英会話を勉強する日本人ビジネスパーソンを数多く間近で見てきました。
ビジネス英会話を身に付けるために英語研修にやってくる人たちの本気度はそれぞれです。
「会社に行けと言われたから仕方なく来た」という人から「どうしてもこの研修に参加したくて、社内選考に通るために頑張りました!」という人までいました。
そんな私の経験から、本気でビジネス英会話を身につけたかったら、どんな勉強をしたらいいのか?
について3つの提案をしてみたいと思います。
ビジネス英会話を身に付けるとは、「英語を使ってビジネスが出来るレベルにまでなる(英語でネゴシエーションやプレゼンが自在にできるようになる)」を基準にします。
この記事を書いたのは
米国の大学を卒業後、日本の企業向け英語研修事業でプログラムディレクターを10年以上務める。10年ほど前からはフィリピンに移り、社会人向けフィリピン語学留学事業に携わる。ビジネスパーソンを巡る英語事情を20年以上見続けてきた経験から、英語に関するコラムを多数執筆中。
目次
本気でビジネス英会話を身に付けたい人にまず伝えたいこと!
語学を習得するために絶対に必要なのは、時間です。
英語だろうがフランス語だろうが中国語だろうが、どんな言語を学ぶにせよ学習時間だけは絶対に確保しなくてはなりません。
ビジネス英語を身に付けたいと思っているビジネスパーソンにありがちなのが、
「仕事が忙しくて勉強時間が確保できない!」
という言い訳です。
私はこの言い訳は本末転倒だと思っています。
なぜなら、その仕事をステップアップさせるために必要な英語なのですから、本気ならば時間の確保は最優先事項だと考えられるからです。
仕事を早めに切り上げるなり、プライベートの時間を犠牲にするなりして、英語学習の時間を確保しなければ絶対にビジネス英語は身に付きません。
次に大切なのがお金です。
これは、英語学習に対する投資のことですが、上を見ればキリがありません。
お金をかけようと思えばいくらでもかけられますし、時間がかけられない分の不足をお金で補うこともある程度は可能です。
ただ、使えばいいというものではありませんので、賢く投資すべきです。
ビジネス英会話を本気で身に付けるためには時間とお金が大切ということを理解していただいたうえで、私から3つの勉強法を提案いたします。
一番のおススメは超短期留学+国内で自習!
本気でビジネス英会話を勉強したいなら、超短期留学して英語だけの生活にどっぷり浸るのが一番おすすめです。
フルタイムで仕事をしている社会人が留学!?という声が聞こえてきそうですが、実は社会人向けに超短期の留学プログラムを提供している留学エージェントは多数あり、中でも人気なのがフィリピンへの留学です。
各種オンライン英会話がフィリピン人講師を採用していることからもわかるように、フィリピンの人々の英語力は世界一高いと言われており、フィリピンには英語をネイティブのように操れる人材が多数そろっています。
またフィリピンは日本から距離的にも近く(東京-マニラが約5時間です。)、物価も安いので週末+有給数日を使って社会人が超短期留学するのにピッタリなんです。
私は現在、主に社会人を対象としたフィリピンへの語学留学事業に携わっていますが、フィリピンへの英語留学は本当に人気で、法人単位で社員を英語研修に送り込んでくる企業もたくさん出てきています。
もちろん、留学するだけで英語が話せるようになるほど甘くはありませんが、短期留学を1つの軸として、それに向けて国内で自習、帰国後は復習をする。
このサイクルを年に何回か繰り返すだけで、英語力が見違えるようになります。
本気でビジネス英会話を勉強したい人は、まずは有休やまとまった休みがとれる時期に語学留学に申し込んでしまいましょう。
あれこれ言い訳せずぱっと日程を決めて、フィリピンでビジネス英会話が得意そうな学校に申し込みます。
多くの方は留学エージェントを使うと思いますが、エージェントを使うならその学校が日本企業の英語研修をやっているかどうか確認するといいでしょう。
小さな学校だとオーナーや校長がそこそこのビジネスパーソンだった経歴があるとかを訊いてみてもいいと思います。
留学する学校にリクエストができそうであれば「ビジネス英会話のロールプレイング中心で。ミーティングとネゴシエーションに集中して学びたい」など具体的なリクエストしたほうが、自分の状況にカスタマイズされた、より実践に近いレッスンを受けることが出来ます。
さて、語学学校に申し込んで渡航時期が決まったら、それで終わりではありません。
それまでやることは、リスニング学習で英語の耳慣れすること、文法の復習、ボキャブラリー強化です。
フィリピンへの短期留学は、あくまでも日ごろの学習成果を実践の場で試す機会。
そこへ向けて、日ごろの学習で基礎力を強化していきます。
留学日程が決まっていると毎日の学習予定も立てやすいので、そういう意味でとにかくまずは留学を決めてしまうのが勉強が続くコツだと思います。
英語に耳を慣らすためのリスニング学習は、NHKラジオ講座やBusiness English Podがおススメです。
社会人の方がフィリピン語学留学できるのは1-2週間だと思います。
英語を聴くことに慣れていないと、とりあえず先生が何を言っているのか理解できるまでに2,3日を無駄にしてしまうこともあるので、リスニング力強化はぜひ日本でやっておきたい勉強です。


文法の復習は、中学・高校の文法を一通り網羅するつもりで「English Grammer in Use」をやっておくと、語学留学時に文法用語に戸惑いません。
洋書ですが非常にわかりやすい英語で書かれています。リーディングの学習にもなって一石二鳥です。
ボキャブラリーの学習は、市販の教材を買うよりも実際にNHKラジオ講座やBusiness English Podでひっかかったワードをメモしておくなどして、リスニングとリンクさせておくと記憶に定着しやすいです。
何度も言いますが、フィリピンに1週間程度語学留学したくらいで英語がペラペラになるほど、英会話は甘くありません。
帰国後も英語力アップのための学習を継続するのが大切です。
オンライン英会話なら月に数千円程度で自分の好きな時間にレッスンが受けられるので、定期的にオンラインレッスンをしながら、留学前にやっていたようなトレーニングを続けましょう。
フィリピンへの語学留学は1週間で20万円程度かかりますが、お金と時間に余裕がある方なら半年に一回くらい短期留学へ行くようにし、留学前後の自習をしっかりやればかなり高いレベルの英会話力を身に付けられます。
英語パーソナルジムは自己管理が下手、まとまった休みは取れない人におすすめ
フィリピンへの超短期語学留学は国内での自習が前提のおすすめプランです。
自分で計画を立ててコツコツ学習が続けられる方はいいですが、中には自己管理が苦手という方もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが英語パーソナルジムです。
英語パーソナルジムは日本人の専属パーソナルトレーナーが生徒の英語学習を総合プロデュースしてくれます。
日々の学習スケジュール管理からモチベーション維持まで一手に引き受けてくれるので、自己管理に自信がない人でも短期間で飛躍的に英語力をアップさせることが出来ます。
こういった英語パーソナルジムは2-3か月のプログラムで料金が約50万円と、お金はそこそこかかりますが、日本に居ながらにして短期間で英会話力をアップさせることが出来るので、経済的にある程度余裕のある人が向いていますね。
ビジネス英会話を身に付けたい人に特におすすめの英語パーソナルジムはこちらのページにまとめました。
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2-3か月も学校に通っている余裕はない!という人には、2日間で20時間英語漬けで過ごす合宿型英語スクールもあります。
もちろん20時間程度で英会話をマスターするのは不可能ですが、英語力アップのためのスタートダッシュを決めるには最適です。
2日間の短期集中英会話キャンプ【 English Boot Camp 】
お金はないけど、自己管理はできる人は?
英語をモノにするには時間とお金。
時間は誰にでも平等にありますが、お金はそれぞれの経済状況があるでしょう。
先に紹介した2つの勉強方法、フィリピン留学、英語パーソナルジムはある程度のお金がかかります。
お金はないけど自己管理はできる!という人は、NHKラジオ講座かEnglish Business Podでリスニング力を強化し、格安オンライン英会話でスピーキング力をブラッシュアップするプランがおすすめです。
オンライン英会話はものすごい数選択肢がありますが、フィリピン人講師を採用しているところならだいたい月額1万円以下です。
オンライン英会話の各社では、ビジネス英会話コース・日常会話コースなど、独自カリキュラムを用意しているところもありますが、フリーカンバセーションでも十分実力アップにつながります。
テキストなどが特に決まっていない場合で、こちらからリクエストできるならEnglish Business Podを使いたいというリクエストをするといいでしょう。
ラジオ講座のほうは、スクリプトは英語でも日本人向けになっているので、オンラインの講師にツボが伝わりにくい可能性があります。
フリーカンバセーションのレッスンならレッスンのはじめに、「これをテーマに話したい」と伝えることを忘れずに!
また、「英語の間違いをどんどん直してほしい」というリクエストもしておくとよいでしょう。
テキストが決まっていて、自由にできない場合は、普段からそのテキストを予習復習しましょう。
まとめ
本気でビジネス英会話を勉強したい人へ、3つの方法を提案してみました。
私の経験から大人はとにかく「言い訳」しがち。
子どもだとお母さんが管理してくれるので、そうそう塾も習い事も休めませんが、大人は、「今日は、仕事が忙しくて」「どうしても抜けられない飲み会が・・・」と、勉強をサボるための言い訳がいくらでもでてきます。
本気でやりたいなら言い訳はしない!
苦しいときもあるかもしれませんが、英語でビジネスをする自分のイメージを強く持ってやりきってください!
この記事を書いたのは
米国の大学を卒業後、日本の企業向け英語研修事業でプログラムディレクターを10年以上務める。10年ほど前からはフィリピンに移り、社会人向けフィリピン語学留学事業に携わる。ビジネスパーソンを巡る英語事情を20年以上見続けてきた経験から、英語に関するコラムを多数執筆中。