英語学習といえばダイエットと並んで挫折しやすいことの代名詞です。
特に社会人は、英語の勉強をしようと決意しても日々の忙しさから(またはそれを言い訳にして)なかなか続きません。
そういう方はTOEICスコアを目標として勉強してみてはいかがでしょうか?
実はTOEICスコアを目標とすると、英語学習が続けやすいと言われています。
まずTOEICはスコアという具体的な数値目標を基準として、いつまでに何点をクリアするという学習計画が立てやすいという特徴があります。
また、合否判定の英検と違ってTOEICは受験すれば必ずスコアがでるので、少しでも点数がアップすれば学習効果を感じることが出来ます。
さらにTOEICではリスニング、文法、リーディングとセクションが分かれているので自分の弱点部分をピンポイントで把握することが可能なため、そこを重点的に勉強することによって効率よく点数を伸ばすことが出来ます。
TOEICスコアが高ければ昇進や転職にも有利になり、社会人の英語学習の目標としては理想的なのではないでしょうか?
ということで今回は、忙しい社会人におすすめのTOEIC勉強法についてです!
この記事を書いたのは?
上智大学文学部英文学科卒。大手企業でOLをした後、小学生から高校生までが通う英語教室の先生に転職。出産を機に先生の仕事を離れ、現在は子育てをしながら英語コラムを執筆中。英検1級、TOEIC940点。
TOEIC○○○スコアあれば仕事でこんなことができる!
TOEICへのモチベーションを維持するコツは小さな目標を立てることです。
「目標を立てる→クリアする」を繰り返します。
こうすることで学習の効果や達成感を感じやすくなります。
目標がクリアできたら、しばらく休憩を入れてもOKだと思います。焦らずに行きましょう。
ということで、まずはTOEICでどれくらいのスコアを取ればビジネスマンとしてどのようなことができるのか目安を知りましょう。
自分の目標とするTOEICスコアの参考にしてみましょう。
TOEIC・500〜600レベル
多くの企業が新入社員に求めるレベルです。
時間をかければ英語で書かれたメールを読むことができます。
簡単な意思疎通はできますがビジネスでは通用するレベルには達していません。
TOEIC・600〜700レベル
自分の仕事内容に関係している文書ならなんとか読めるレベルです。
仕事についてネイティブと自由に意思疎通できるレベルには達していませんが、ゆっくり話してもらえれば買い物などをすることはできます。
基本的な日常生活の意思疎通はできます。
TOEIC・700〜800レベル
ビジネスで本格的に英語が使えるようになるレベルの入り口に立ったと言えるレベルです。
社内文書を読んだりと日常業務ができるようになります。
まだまだネイティブばりにとはいきません。
TOEIC・800〜900レベル
ネイティブと自由に英語で意思疎通をはかることができます。
海外のホームページからダイレクトに情報収集することができます。
翻訳されるのを待たなくて良いため仕事に関係する最新の情報収集を行うことができます。
TOEIC・900以上
ネイティブと同レベルです。
日本語に近いレベルで英語を話すことができます。
プレゼンや交渉なども英語を使ってバリバリ行えます。
いかがでしょうか?
TOEICスコアアップを目標とするときは、だいたい3ヶ月で50スコアアップするように目標を立てるのがおすすめです。
この程度なら少し頑張れば十分にクリアできるからです。
勉強開始直後のモチベーションが高い時期だと、最初から数百点アップ!と意気込んでしまいがちですが、最初からクリアできるかどうか怪しい高すぎる目標を立ててしまうと、挫折する原因となってしまいます。
忙しい社会人のTOEICの勉強法!独学とスクールどちらがおすすめ?
ご存知の方も多いと思いますが、世間にはTOEICスコアをアップさせるための塾のようなスクールが沢山あります。
そういったスクールのカリキュラムはTOEICスコアをアップさせるために最適化されているので、何も考えずにカリキュラム通りに学習を続けていけば高い確率でスコアをアップさせることが出来ること。
デメリットは料金が高額なことです。(だいたい2-3か月で20-50万円くらいの料金です。)
一方でTOEIC学習は市販の教材に質の高い物が沢山あるため、そういった教材を使って独学することも可能です。
独学が良いのかスクールが良いのかは本人の性格次第だと思います。
私は小さい頃からコツコツ自学をするのが好きなタイプでした。
また、ケチな性格なので、「なぜ自分でできるのにスクールに通って高額なお金を払わなければならないのか?」とも考えていました。
ということで、私は完全に独学でTOEIC学習をしていました。
教材選びや勉強法で試行錯誤を繰り返したため、目標スコアを取るのに結構時間はかかりましたが、お金はあまりかからなかったと思います。
一方、次のような方にはTOEICスクールに通うのがおすすめです。
TOEICスクールがおすすめな人
- 自分で目標を立て勉強を進めるのが苦手
- 監督者がいないとやる気が出ない、モチベーションが続かない
- 三日坊主
先ほども書いたとおり、TOEICスクールは料金が高額なことがデメリットですが、考えようによってはメリットにもなるかもしれません。
というのも、ある程度まとまったお金を払うことで覚悟を決めることができます。
またモチベーションも管理してくれるコーチングタイプのスクールに通えば三日坊主になりません。
こういったタイプのスクールは毎日の学習スケジュール管理もしてくれるので、忙しい社会人でも効率的にTOEICスコアアップすることが可能です。
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独学で短期集中で勉強する方法!
TOEIC対策のスクールは短期集中で確実に目標が達成できるようにカリキュラムがしっかり組まれています。
休まずスクールに通い、真剣に授業を受けると短期集中で勉強していることになります。
また最近人気のコーチング型スクールでは毎日鬼のように宿題を課されるため、授業以外の自習部分でもたくさん勉強することになります。
でも独学となるとカリキュラムはなし、テキストもなしです。
独学でカギとなるのが、目標とするTOEIC試験までの期間を細かく区切り、小さな目標を立ててコツコツとクリアしていくこと。
こうすることで達成感を得られるので、モチベーションが長続きします。
もう一つ大切なのが教材選びです。
TOEIC公式問題集は王道中の王道教材で、現在どんなレベルにある人も手にしてほしい教材です。
公式教材以外でTOEIC教材選びに大切なのは、目標スコアに合った教材を選ぶことです。
市販されているTOEIC教材の多くはTOEIC目標スコア別になっているので、必ず自分の目標に合ったものを選びましょう。
またTOEIC教材には問題や解説を中心としたものだけでなく、高得点を取るテクニックを解説したいわゆるテクニック本と呼ばれるジャンルの教材がたくさんあります。
TOEICは時間との闘いなので、そういったテクニックを使って試験の戦略を立てることが目標達成への早道です。
ここでは実際に使って、良かったものを紹介します。(※私がTOEIC700を目指していた時に使用した教材です。)
新TOEICテスト直前の技術
著者は20年以上TOEICを教えています。
長年のノウハウや解き方のコツをこの1冊から学ぶことができます。
TOEICを受験する人はぜひ1度は読んでほしいなと思います。
11日間で一通り解き終えることができるカリキュラムになっています。
タイトルのキャッチコピーには「受験票が届いてからでも間に合う!」とありますね。
さすがにこのテクニックだけで100点も200点もアップは期待できませんが、数十点くらいなら得点アップが可能かと思います。
TOEIC L&Rテスト究極のゼミPart3&4
リーディングは得意だけどリスニングが苦手な日本人は多いと思います。
リスニングは勘で解くと点数がぶれやすいです。
勘が冴えて高得点でも次は全然取れないこともあります。
確かな力をつけるために、私はこの教材を使いました。
TOEICは英文法もそうですが、リスニングもある程度パターン化しています。
この教材はPart3と4だけを集めているため集中して取り組むことができます。
さいごに
いかがでしたか?
社会人がTOEICの勉強をする時は目標を持つことが大切です。
3ヶ月で50点アップ、半年で100点アップを目標にすると、現実的ではないかと思います。
TOEICの勉強をどのように進めていくかは自身の性格に合わせて決めるのがおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いたのは?
上智大学文学部英文学科卒。大手企業でOLをした後、小学生から高校生までが通う英語教室の先生に転職。出産を機に先生の仕事を離れ、現在は子育てをしながら英語コラムを執筆中。英検1級、TOEIC940点。