英文法

分かりにくい分詞構文をスッキリわかりやすく!超詳しいけどわかりやすい分詞構文講座!

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『分詞構文とは一体何だ!?をスッキリ解決する講座』

私は英語講師として長らく英語を教えてきた経験がありますが、分詞構文が分かりにくい!という声をよく聞きました。

分詞構文は高校生で習う内容ですが、英語が得意な生徒でも「ん?どういうこと?」となる場合があります。

それなのにTOEICの文法セクションにもよく出題されるので、大人になってからも分詞構文に泣かされる方も結構いるんですよね。

そこで苦手な人が多い分詞構文について、とにかくわかりやすく!を心がけて5つのパターンに分けて徹底解説します。

分詞構文を訳す時のコツについても紹介します。

この記事を書いたのは?

米澤麻衣子

上智大学文学部英文学科卒。大手企業でOLをした後、小学生から高校生までが通う英語教室の先生に転職。出産を機に先生の仕事を離れ、現在は子育てをしながら英語コラムを執筆中。英検1級、TOEIC940点。

そもそも分詞ってなんだ??

分詞構文を理解するうえでまず押さえておきたいポイント「分詞」についてです。

学生時代に文法が苦手だった方は、分詞なんていう文法用語を聞いただけでアレルギー反応がでるかもしれませんが、しばしお付き合いを。

分詞とは簡単に言うと、「動詞の形をしているけど形容詞の性質を持っているもの」です。

それが分かりにくいんだ!!!という声が聞こえてきそうですが、例文を見ながら解説してみましょう。

例文

He is drinking orange juice. (彼はオレンジジュースを飲んでいる。)

中学1年生で習うような例文ですね。さて、この例文の動詞は何でしょう??

言うまでもなくbe動詞である、『is』です。

あれ、じゃあ『 drinking』は???

そう、これが分詞なんです!

ここでのdrinkingは、『オレンジジュースを飲んでいるという状態を表す形容詞』として機能しています。

現在進行形で使う「動詞+ing」の形を現在分詞といいます。

現在分詞は形容詞として名詞を前から修飾したり、後ろから修飾したりできます。

例文

I know the boy drinking orange juice (オレンジジュースを飲んでいる少年を知っています。)

この例文ではthe boyという名詞を後ろから修飾しているのが現在分詞「drinking」以下です。

さて、分詞にはもう一つ「過去分詞」というものがあります。

勘のいい方ならもうお分かりですね。

過去分詞は「動詞の過去形の形をしているけど、形容詞として機能するもの」です。

動詞の過去形は「動詞+ed」が基本で不規則変化するものありますね。(write →writtenなど。)

過去分詞を使った例文は

例文

  1. This website is used as by many people all over the world. (このサイトは世界中で多くに人に利用されている。)
  2. I bought a used car (私は中古車を買った。)

上記例文1は、中学校で受動態として習いました。

まとめポイント

分詞とは動詞の形をしているけど形容詞としての働きを持つもの。現在分詞と過去分詞がある。

分詞構文とは分詞を使った構文!

分詞構文とはズバリ、「分詞を使った構文」です。

そのままですね。

先に説明したように、分詞には現在分詞と過去分詞があることが分かりました。

その現在分詞、過去分詞いずれかを用いた構文が、分詞構文です。

構文とは文の形のこと。決まったルールに基づいて構成された文と思って下さい。

例えばこの例文。

例文

Coming home, he was angry.

これは現在分詞「Coming」を使った分詞構文です。

日本語に訳すと、「家に帰った時、彼は怒っていた。」ですね。

普通の文に書き換えるなら、「When he came home, he was angry」となります。

最初のWhen heが消えて、「Coming」だけになってしまいました。

このように、分詞構文は接続詞とそれに続く主語を消して、分詞に置き換えた構文です。

分詞構文は会話の中ではあまり使われません。

なぜかというと、わかりにくいからです。

じゃあそんなわかりにくい表現、どこで使われるの?といえば、小説や映画の中でよく使われる表現なんです。

読み手の注意関心を集めるため、わざと接続詞をなくし想像力をかきたてているんですね。

文語的な叙述的表現とでもいいましょうか。

省略された表現なので分かりにくい分詞構文ですが、もとの文章に戻して考えれば普通の文です。

では元の普通の文に戻す練習をする前に、分詞構文にはどんなパターンがあるのかをまず分析してみましょう!

分詞構文は5つのパターンに分けて理解しよう

分詞構文に出会ったとき、どんな意味なのか?を理解するには、まず分詞構文の種類を理解しましょう。

複雑に思える分詞構文ですが、実は5つしかパターンがありません。

1つずつ理解することが大切です。

(パターン1)主語と時制が同じ

例文

When he came home, he was angry. (彼が家に来た時、彼は怒っていた。)

これを分詞構文にしてみましょう。

接続詞は「When」ですね。この文は「When he came home」という接続詞に続く節と「he was angry」というメインの文(主節と言います)から成っています。

分詞構文に変換できるのは、接続詞に続く節です。

分詞構文は接続詞とそれに続く主語を消して、分詞に置き換えるが基本です。

接続詞中の主語(he)と時制(came:過去形)が、主節の主語(he)と時制(was:過去形)と一致している場合はとってもシンプル。

分詞構文の作り方

①接続詞とその後に続く主語を消す。

②主語の後の動詞をingの形にする。

たったこれだけです!

では実際に分詞構文に書き換えます。

分詞構文

Coming home, he was angry.

 

(パターン2)主語は同じだが時制が異なる

続いて接続詞に続く節と主節の主語は同じだけど、時制が異なる場合です。

こんな例文が考えられます。

例文

Because he had lost his all money, he wasn't able to buy that house. (お金をすべて失っていたので、彼はその家を買えなかった。)

この文の接続詞は「Because」。

接続詞のなかの節は「Because he had lost his all money」で、主節が「he wasn't able to buy that house.」です。

主語は両方とも「he」で同じだけど、よく見ると時制が違います!

he had lostは過去完了形で、he wasn'tは過去形です。

過去完了は過去形よりも時制がさらに古いことを表します。

お金をずっと前になくしていたため、あの家が買えなかったというニュアンスになります。

この場合も分詞構文の基本、接続詞とそれに続く主語を消して分詞に置き換えるで分詞構文にすることが出来ます。

ただし、使う分詞は「having+過去分詞」です。

分詞構文の作り方

①接続詞と主語を消す。

②接続詞に続く主語の後ろの過去完了形をhaving+過去分詞の形に変える。

では実際に書き換えてみましょう!

分詞構文

Having lost his all money, he wasn't able to buy that house.

(パターン3)主語が異なる

今度は接続詞中の主語と、主節中の主語が異なる場合です。

例文

When I called him,he went out. (私が彼に電話した時、彼は外出中でした。)

Because it had rained, the festival was postponed.(雨が降っていたので、お祭りは延期になった。)

この場合はこれまでのように主語を省略できません!

主語は残したまま、接続詞を消して動詞を分詞に書き換えます。

分詞構文の作り方

①どちらのパターンも接続詞を省略し主語を残します。

②主語の後ろの動詞をingまたはhaving+過去分詞の形にする。

それでは分詞構文に書き換えてみます。

分詞構文

I calling him,he went out.

It having rained, the festival was postponed.

I calling himなんていう文、変ですよね。この違和感を感じたら、「ん?分詞構文?」とビビビっと来てほしいところです。

ちなみにこのパターンを独立分詞構文と呼びます。

(パターン4)否定文を含む

接続詞が導く節が否定文の場合の分詞構文の作り方です。

例文

Because I wasn't busy, I went out.

接続詞の中に否定文がある場合も、基本の接続詞とそれに続く主語を消して分詞に置き換えるで対応できます。

ただし、否定語を分詞の前に持ってきます。

分詞構文の作り方

①否定語を先頭に持ってくる

②主語を消して、後ろの動詞をingまたはhaving+過去分詞の形にする。

実際に分詞構文にするとこうなります。

分詞構文

Not being busy, I went out.

(パターン5)受動態を含む

最後はちょっと複雑な、接続詞が導く節の中に受動態を含む場合です。

例文

When it is seen from the sky, the earth looks blue.(空から見ると、地球は青く見える。)

このパターンは基本の接続詞とそれに続く主語を消して分詞に置き換えるで分詞構文にするのが正しい方法ですが、慣用的にbeingは使わずに過去分詞を使います。

 

分詞構文の作り方

①接続詞と主語を消す。

②本来であればisをbeingの形に変えますがbeingは省略し過去分詞から始めるのが一般的です。

書き換えると次のようになります。

分詞構文

Seen from the sky, the earth looks blue.

 

分詞構文に出会ったらもとの文章に戻して理解しよう!

分詞構文は接続詞とそれに続く主語を消して動詞を分詞に置き換える。

しつこいくらい連呼してますが、これが分かると英語を読んでいて分詞構文が出てきたときに元の普通の文に変換することが出来ます。

普通の文に変換すれば、意味を理解するのも簡単!

分詞構文を普通の文にするには、省略されてしまった接続詞と主語を戻し、現在分詞(ing)やhaving+過去分詞となった動詞を元の動詞に書き換えます。

省略される接続詞には、以下のようなものがあります。

分詞構文で省略される接続詞

【時】 when,as,〜の時 while〜の間
【原因・理由】 because,as,since〜なので
【条件】 ifもしも
【譲歩】 although,though〜だけれども
【結果】 andそして〜

それでは分詞構文に出会ったときに、元の普通の文に書き換えるコツをご紹介しましょう!

例文

Having told a lie, I didn't want to meet him.

「Having +told(過去分詞)」で始まっているのでこれは分詞構文!と、まずピンと来ることから始まります。

  • ①どのパターンかを分析する

最初にご紹介した分詞構文の5パターン、どれに該当するかをまず分析。

分詞構文に主語がないので、元の文では接続詞に続く節と主節の主語は同じと考えられます。

そしてhaving+過去分詞から始まっているため、接続詞に続く節の時制は過去よりも古いことを表現している文だと推測することができます。

ということで、接続詞節内の主語は「I」、時制は過去完了形だと考えられます。

  • ②2つの文をそれぞれ訳し、自然に文章をつなげられる接続詞を考える。

もとの文は「〇〇 I had told a lie, I didn't want to meet him.」だと推測されます。

ここでまずそれぞれの文を訳してしまいます。

「嘘をついてしまった。私は彼に会いたくなかった。」

この2つの文をつなげるのに一番いい接続詞は何でしょうか?

「嘘をついていたので、私は彼に会いたくなかった。」とつなげると自然です。

適切な接続詞は原因・理由を表すbecauseなどです。

  • ③省略された主語を補い全文を整える。

最後は省略されたであろう接続詞を補って完成です。

もとの文

Because I had told a lie, I didn't want to meet him.

以上3つのコツに注意しながら分詞構文を元の文に書き換えることができます。

もとの文に直せたら意味を理解するのも楽ちんですよね!

分詞構文・アレンジVer.

基本となる分詞構文の英文を解説しました。

次に分詞構文のアレンジバージョンを紹介したいと思います。

文頭にing形やhaving+過去分詞が来るパターンを紹介しましたが、分詞構文が文末に来ることもあります。

例文

I was very exited because I had never seen such an interesting movie.(今までそんな面白い映画を見たことがなかったので、とてもワクワクした。)

これを分詞構文にします。

接続詞と主語を省略し、次のようになります。

分詞構文

I was very exited, never having seen such an interesting movie.

こんな分詞構文もあります。

分詞構文例文

The man, not feeling well, went to the hospital. (その男は気分がすぐれなかったので病院へ行った。)

少し違和感を感じるかもしれませんが、Not feeling well,the man went to the hospital.と語順を入れ替えて考えれば基本形です。

まとめ

いかがでしたか?

苦手な人が多い分詞構文をできるだけわかりやすくを心がけて解説しました。

分詞構文を理解するうえで一番大切なことは、分詞構文を見たら「あ、これは分詞構文だ!」と気付くことです。

気付いたら、どのパターンにあてはまるか考えることでスッキリ分かりやすくなると思います。

分詞構文はTOEICにも頻出の重要英文法なのでしっかりおさえましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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