英語を話せるようになるためには、英会話教室へ行かなきゃダメ?それとも留学?
いえ、実はそんなことありません。
ほとんどお金をかけなくても、英会話はある程度できるようになります。
逆に英語圏に留学しただけでは、英語を話せるようになりません!
私は大学生のときにイギリスに半年間留学したのですが、そこで英語を全く喋ることができない自分が嫌になりました。
留学したってこうなのですから、日本の英会話教室だってただ通っているだけでは全然ダメです!
そこで今回は、留学せずとも、英会話教室に通わずとも英語が話せるようになる勉強法をお伝えします!
もしすでに留学中だったり、英会話教室に通っていたりする人がこの勉強法を試せば、英会話力がぐーんとアップするでしょう。
しかもお金はほとんどかかりません!
それではそんな夢のような!?勉強法をさっそく見ていきましょう!
この記事を書いたのは?
上智大学文学部英文学科卒。大手企業でOLをした後、小学生から高校生までが通う英語教室の先生に転職。出産を機に先生の仕事を離れ、現在は子育てをしながら英語コラムを執筆中。英検1級、TOEIC940点。
英語を話せるようになるためにはこの1冊!
留学せずとも、英会話教室に通わずとも英語が話せるようになる勉強法。
それは、会話でよくある英文パターンを丸暗記する方法です。
英会話なのに暗記!?
と半信半疑の方もいらっしゃるでしょう。
暗記と言ってもただの暗記ではありません。
小学校時代に覚えた九九のように、もう何も考えずに英文がパッと口から出てくるレベルになるまで例文を丸暗記するのです。
丸暗記勉強法にピッタリの教材がこちら。
暗記する例文は、こちらの教材がおすすめ。
本のタイトルにある「コーパス」とは、書き言葉、話し言葉に関する膨大な情報を構造化し、わかりやすくまとめたものです。
簡単に言うと、言語学研究でよく使われる「言葉のデータベース」みたいなものですね。
この教材は、コーパスから厳選した「英会話でよく使う表現70パターン」を収録してあります。
例文のCDも付いており、リスニングのトレーニングにもなります。
本は見開きで左のページに英語の例文が載っていて、右のページに日本語訳が載っています。
例文のレベル的には中学生〜高校生初期程度の英語でしょうか?
でも侮ってはいけません。
スピーキング強化の教材としては、英語上級者でも参考になります。
では、これを使ってどうやって英語を話せるようになるのかを見ていきましょう。
一瞬で例文が口をついて出てくるまで徹底的に覚える
勉強法はとってもシンプル。
最初にも書きましたが、基本は例文を暗記です。
この本は同じページに英語例文と日本語訳が載っているので、英文を見たら日本語訳がパッと浮かぶ(これは比較的簡単です)、そして最終的には日本語を見たら英文がパッと浮かぶまで暗記します。
大事なのは、日本語を見て何も考えずに瞬間的にパッと英文が浮かぶくらいまで暗記することです。
えーっと、なんだっけと思い返しているようでは会話では使えません。
英文は頭に浮かぶだけでなく、発音できるようにしましょう。
「コーパス口頭英作文」を使って最終的に目指す形は、
ポイント
step
1日本語訳を見る
step
2一瞬で英語例文が頭に浮かぶ
step
3浮かんだ例文が口をついて出る
です。
この本はネイティブの発音が聞けるCDが付いているので、英文を覚える際はCD音源の英語を真似ながら発音しましょう。
真似することはどんな勉学にとっても基本ですし、英語には特に当てはまります。
ネイティブのように発音できないのは当たり前ですが、聞こえてきた音を再現できるように真似ながら発音することで頭の中に英語回路を構築していきます。
日本語を見て英文がすぐに発音できるようになるためには、愚直に何度も何度も練習する必要があります。
ハッキリ言ってこの勉強はあまり楽しくありませんが、70も例文を完全暗記すればかなりスピーキング力がアップします。
私は大学在学中にイギリス留学しましたが、けっこう英語力に自信があったのに、渡英後にほとんど英語が話せずにかなり凹みました。
英語を話すのが怖くて、外出するのも嫌になるくらいの精神状態に陥りましたが、その時に試したのがこの完全丸暗記勉強法です。
日本から教材を取り寄せ、大学の授業が終わった後は毎日、毎日自室に引きこもってひたすらブツブツと暗記していました。
なぜこの勉強法にたどり着いたかは忘れてしまいましたが、とにかく「必ず英会話力がアップする!」と信じてやり続けました。
するとクラスメイトとの実際の会話で、本当に覚えた例文がパッと口をついて出てくるようになったのです。
もちろん70の例文を覚えたからと言って英語がペラペラになるなんてことはありません。
でも何も考えずに英語が口から出るという経験をしたことによって、少なからず頭の中に英語回路が出来上がった感覚を味わうことが出来ました。
コーパス口頭英作文のような教材は実はたくさんあります。
有名なものがこちらですね。
こちらもおすすめ!
この本も大ベストセラーで、コーパス口頭英作文と同じ使い方をすることが出来ます。
英語回路が出来たら英語を使ってみる!
暗記勉強法で英語が話せるようになる!
と断言したいところですが、やはり英会話は誰かと話さないと上達しません。
「コーパス口頭英作文」を徹底的にやりこんで、頭の中に基本的な回路が出来たら、実際にそれらを使うことが大事です。
でも使うっていったってどこで?やっぱり英会話教室?留学?
日本で英語を話す環境ってあまりないと思われがちですが、探せば意外と見つかります。
例えば教会に行けば外国人と出会う機会が増えます。
都市部なら、外国人が集まる飲み屋なんかもおすすめです。
地元の観光協会が外国人向けボランティアを募集している場合もあります。
さらに最近では外国人が集まる交流会なども各地域で開催されることが多くなりました。
とにかく、英語を話せそうな機会というのは意外に転がっているものです。
インターネットで地元のことを調べてみましょう。
それでも無理なら、まずは自分で会話をすることです。
この会話とは独り言ではなく、実際に会話文を作るということを意味します。
自分が覚えた例文を使うと、どんな感じで会話が展開しそうなのか?をノートに書いていきましょう。
そうすることで、実際に英語で会話する際のパターンも見えてきます。
この練習はライティングの要素が出てくるのですが、ライティングが出来る人はスピーキングも得意だという研究結果が出ているので一石二鳥です。
私はイギリス留学中、例文を覚えたあとすぐに友人の韓国人と話をするようにしていました。
例文と会話文をある程度用意していましたが、最初は単語を並べるので必死でした。
ところがあるときに急に文レベルで英語が話せるようになった自分に気付いたのです!
例文をひたすら暗唱して、会話文を想像してみて、実際に使ってみることを繰り返しているうちに英会話に必要な回路が勝手に出来上がっていたのでした。
お金をかけずに英語が話せるようになる方法・まとめ
いかがでしたか?
丸暗記勉強法をバカにしたり、否定したりする人もいますが、そういう人は何も考えずに例文が出てくるまで徹底的に暗記したことがないのだと思います。
暗記は難しいことを考えずに愚直に実践でき、さらに学習効果の高い勉強法だと思います。
暗記勉強法は英会話にだって応用できるのです。
英語の例文を暗唱することで英語の基本的な回路が頭の中に出来て、それを使って会話文を作ることで実際の英会話の準備になります。
この練習だけでもある程度会話力が付きますが、やっぱり英語は使えば使うほど上手になっていくので、英語が話せる機会を何とか探して、実際に英会話をしてみましょう!
この記事を書いたのは?
上智大学文学部英文学科卒。大手企業でOLをした後、小学生から高校生までが通う英語教室の先生に転職。出産を機に先生の仕事を離れ、現在は子育てをしながら英語コラムを執筆中。英検1級、TOEIC940点。