英語が使えるようになった自分を想像してみてください。
英字新聞が読める自分。
英語でレポートを書いている自分。
字幕なしでハリウッド映画を観て理解している自分。
どれも憧れますが、まず頭に浮かぶのは「ネイティブと楽しく会話している自分」の姿ではないですか?
英語学習のきっかけも、読めるようになりたい、書けるようになりたい、より何より「話せるようになりたい」という人が大多数ではないかと思います。
だから一番力を入れたい英語学習はスピーキングになりますよね。
スピーキング力を伸ばすトレーニングと言うと、とにかく話すことばかりに注目されがちですが、実はそれだけではありません。
今回はスピーキング力を効率よく伸ばすための意外なトレーニング法についてお伝えします。
は効率的に伸ばせる方法は色々あります。
色んな英文に触れる
リスニング、リーディングなどの学習をインプットといいます。
大量の英文を脳に取り込むことで、英語の音や仕組み、単語・フレーズなどを頭に馴染ませ覚え込ませます。
対してスピーキングやライティングはアウトプット。
インプットで取り込んだ英文を出していくのです。
そのため、まずはインプットに力を入れる必要があります。
知らない・意味の分からない単語やフレーズは、そもそも口にすることができませんよね。
なのでまずはここからです。
出来る限り多くの英文を読んだり聴いたりしてください。
素材は本当に何でもいいです。
勉強という形で教材を手にいれてもいいですし、ドラマ鑑賞や洋書を読むなどの趣味に走ってもオールオッケー。
ひたすら英語に触れて馴染んで、インプット作業に勤しんでみてください。
分からないところは辞書や参考書を使って調べるのは必須です。
インプットをすればするほど後々アウトプットは楽になります。
どのくらいの期間続けるかと言われると… 一生です。
語学学習とは、ずーっと継続していくものです。
英語をマスターした、と思っても、言葉は日々変化していきます。
英語も、日本語も。
通訳や翻訳に従事して英語のプロとして食べていっている人などは、空き時間は必ず勉強します。
たとえTOEICが満点であろうと英検1級を持っていようと。
「自分の英語力は社会的な責任がある」という意識があるからです。
そこまでは考えていなくても「話せるようになる」を目標にしているのならば、勉強を続けなければその状態は維持できない、と頭の片隅にでも置いておいてください。
英作文に挑戦
インプットに没頭してかなり聞き取りや読解に力がついてくると、自らアウトプットをしたくなってきます。
聞き取れた英文を紙に書いてみたり、シャドーイングをしてみたり。
読解にしても自分なりに声に出して読んだり、身に着けた文法知識や表現で文章を書いてみたくなったりしてきます。
そうなったらすぐスピーキングに挑戦したくなりますが、いきなり始める前にまずは自分で英文を作る練習をしてみましょう。
スピーキングは瞬間英作文の能力がモノをいいます。
つまり素早く英作文ができるようになるのがスピーキングでは重要になってきます。
英作文より、発音やイントネーションの方が重要じゃないか、という意見もあるかと思います。
もちろんそれも大切なのですが、やたら発音はいいけれど文章がメチャクチャ、というのはスピーキングとは言わないのではないでしょうか。
多少発音が悪くても、文がちゃんとしていれば、前後の単語の関係から向こうにも伝わるし会話にもなりますよね。
発音は良いけど、言えることは相槌とか挨拶ばかりで中身がない、なんてイヤじゃないですか?
なので最初は少し難しく感じるかもしれませんが、英作文をやってみましょう。
そして作った英文を、自分で声に出して読んでみるのです。
引っかかったり喋りにくい箇所があれば、使う単語が適切でなかったり、文法的に間違っている可能性が高いです。
吟味しながら何度も改良を重ねて、どんどん作れるようにしていってください。
こちらも自分に合った素材なら何でもいいのですが、一問一答になっている芸能人のインタビューを英訳することから始めるのはいかがでしょうか?
質問とその回答なので、英会話にも応用しやすいと思います。
日本の芸能人やスポーツ選手のインタビューを英訳してみると、面白いしかなり力がつきますよ。
辞書や参考書も駆使してやってみてください。
独り言をブツブツ呟いてみる
インプットは毎日頑張っているし、英作文もだいぶ数をこなしてきたと思ったら、いよいよスピーキングです。
オンライン英会話などに申し込んで実践を積むのも悪くないと思います。
しかしレッスン時間はとても短いですよね。
レッスン以外の時間では、独り言を呟いてみるとスピーキング力は伸びますよ。
人間日々いろんなことを考えています。
その時ふと思ったことや、感じたことを英語にして口に出してみるのです。
人がいるところでは頭の中で言うだけに留めて、一人きりになれる場所があればブツブツと呟いてみてください。
声に出すと自分のスピーキングの弱点が分かってきます。
そして瞬間英作文が出来ているかどうかもチェックできます。
恥ずかしがらずに独り言をガンガンしゃべってみてください。
まとめ
スピーキングには本物の英語力が必要です。
英語学習でこれまでにどれほどインプットしてきたか、英作文の練習をしてきたか、が如実に表れます。
大変な道のりにウンザリされた方もいるかもしれませんが、発音だけいいような、付け焼刃の“なんちゃって英語”では知性がなく、ネイティブからも呆れられます。
そもそも中身がないから、話していてつまらないですしね。
ネイティブと対等な立場で話ができるよう、自分の意見を堂々と正しい英語で言えるようにしましょう。